2009年2月
抜歯後即時埋入・即時加重の症例
こちらの患者さんは、6か月前に来院されました。
上顎の広範囲と下顎臼歯部の歯が欠損しており、
全体的な咬合の回復と審美性の向上を主訴にいらっしゃいました。
治療として、上顎は審美性の高いバルプラスト義歯を使用することにしました。
また、下顎は両側臼歯部の1回法インプラントと即時加重を計画しました。
タイトルにもあるように、今回のインプラントは抜歯後すぐにインプラントの埋入を行い、
そのインプラントにその場で仮歯をかぶせて加重を可能にするというものでした。
仮歯は手術前に予め作成したものを使用しました。
以下は手術中の写真です。
<抜歯後> <インプラント埋入>
<仮歯装着> <エステニア冠装着>
こちらの患者さんの治療は4か月で終了しました。
現在終了後2カ月ですが、経過は良好です。
インプラントの手術に立ち会って
先日、難度の高いインプラントの手術がありました。
術前に作成した生体造形モデルで骨や神経の構造を確認すると、
下顎の骨の角度が特殊で、短いインプラントしか使用できないことがわかりました。
インプラントの長さは8mmから15mmのものがあり、普通は長いほどよいとされています。
しかし、下顎の骨の中には下歯槽神経という太い神経が通っていて、
この神経を傷つけないことが前提となります。
今回の患者さんは神経までの長さが10mm程しか確保できないことがわかったので、
一番短い8mmのインプラントを使用することにしました。
また、3本のインプラントを計算通りの角度・間隔で埋入できるように、
サージカルガイドを作成して手術時に使用しました。
<サージカルガイド> <実際に装着したところ>
サージカルガイドに沿って埋入したインプラントです。
一番手前のインプラント付近にあったヒダ状の構造は、
今後引っ張られるなどして痛みが出る可能性があったので切除しました。
今回は1回法だったので、インプラント埋入直後に仮義歯をかぶせました。
<作成した仮義歯> <装着したところ>
術前の準備をしっかりしていたおかげで手術は順調に進み、無事終了しました。
改めて事前の準備・検討の重要性を実感した症例でした。
こちらの患者さんは、今後の経過観察は引き続き必要ですが、現在のところ良好なようです。


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