口腔外科の処置
~当院で行っている口腔外科の処置~
炎症編
抜歯
体に残せないため外科的に局所麻酔の下で手術をします。だいたいのひとは術前は緊張されます。したがって血圧なども普段より上昇する傾向にありますので全身的な状態を考慮しておこないます。 歯やまわりの骨の状態により抜歯する時間や痛みなどかわります。また術後の出血や腫れなども多少ちがいます。
親知らずの抜歯
親知らずのことを正式には智歯といいます。昔は人の寿命が短かったため、その子供の智歯が生える頃に親はもうこの世にはいないというのでこの俗称がついたのでしょう。大体15才~18才にかけて萌出します。
現代人は顎が退化傾向にあり、特に下顎の智歯が他の歯の様にまっすぐ生えずに写真のように傾いて生え、なおかつ一部(根の部分)が骨の中に埋まっていることが多くみられます。頭の部分(歯冠)だけが顔を出すと正しい生え方でないため、口腔内の細菌に感染しやすくなり炎症を起こすことがあります。
これを智歯周囲炎といいます。
大昔はそれで気道が閉鎖し死に至った人も多かったと聞いていますが、現在では抗菌剤などの使用のおかげで大事に至ることはまれです。
何度も痛くなって炎症を起こし症状が重い時は抜歯することをお勧めします。
ただし下のアゴの智歯の抜歯は高度な技術が要求され、また術後には痛みや腫れなどを伴いますので、口腔外科の得意な医師が行うのが良いと考えます。
当院では口腔外科を専門とし、CTやレントゲン、笑気鎮静法の設備を備えていますので、どうぞ安心してお任せ下さい
抜歯のシミュレーション




切開
患部が細菌感染をおこすと、最終的にうみをためます(膿瘍といいます)。
パンクさせて圧をぬいたり膿を排出させないと、症状が広い範囲におよび大変危険です。
場所によっては気道閉鎖で生命の危険にさらされたり、ほかの病気を併発することもあります。
化膿性の炎症をおさえるため、抗生物質の投与が不可欠になります。
歯根端切除
歯根の一番先端に病巣があるとき、歯肉をきりひらき、歯を抜かないで病巣をとりのぞく方法です。歯をそのまま残すことができです。
外傷編
あごの骨や頬や鼻の骨の打撲や骨折
交通事故や運動時のけがで外傷をうけたときは、骨折の有無を確認する必要があります。
当院では歯科用レントゲン装置に加え、デジタルのパノラマ装置、そしてCTスキャン撮影の設備をそろえていますので、精査診断が可能です。
不幸にして骨折が判明したら、入院設備のある、手術に対応可能な病院をすぐに紹介します。
脱落歯の再植
脱臼した歯は、固定することでなおすことができます。
また脱落した歯は、牛乳につけてできるだけ短時間のうちにお持ちになれば、もとどうり歯が生き返ることが可能です。汚れた歯や時間がたったものはうまくいかないことが多いと思われます。
口内炎とできもの
粘液嚢胞
唇の、小唾液腺の一部が詰まって、唾液が排出できず、風船みたいに袋を作って膨れる疾患です。
悪性のものではありませんが、放置しておいても消失することはありません。切開を加えて袋を除去することが良いと思います。
なお、小唾液腺は無数に存在するため、除去してもたまに再発することもあり、数回に及んで除去手術を行った人もまれにいます。







線維腫
歯や不適合義歯などの慢性刺激により、硬いしこりのような物ができる良性の疾患です。口腔領域では比較的しばしばみられる腫瘍で、歯肉、舌、頬粘膜、唇などにみられ、一般的には無症状で、緩慢に発育し、エンドウ大からクルミ大までの大きさになります。表面は正常な粘膜で覆われ、周囲との境界は明瞭です。
治療方法としては、自然消失することはありませんので、外科的に切除することが良いと思います。





舌線維腫



乳頭腫
歯ぐきや唇、頬の粘膜の表面から外方へ乳頭状に膨れ上がった腫れ物です。形態はカリフラワーを思わせる形をしていて、色も通常の粘膜より白色を呈しています。多くは入れ歯や口にできた傷が原因となる疾患です。また近年、乳頭腫は HPV (ヒトパピローマウィルス)というウィルスの感染によって発症することも知られ、汚れたままの入れ歯を長期間装着していたり、口の中を不潔にしていると、このウィルスに感染するリスクが上昇します。
顕微鏡において病理組織検査を行うと、重層扁平上皮(口の中の最表層の粘膜)が肥厚し、線維性結合組織の軸を伴い有茎性に外方乳頭状増殖する像が認められます。 HPV の感染は通常の検査に用いる組織染色以外にその組織に含まれるタンパク質を染色する特殊な染色を用いて、そのウィルス発現を検査することもできます。この特殊な染色を免疫組織化学染色といいます。
治療方法は、一度出来たら放置していても腫れ、しこりが引くことはないので外科的に切除します。














